歯磨きだけでは不十分
さて、口臭対策の話に移っていきます。口臭を気にしている人は、当然ながら毎日歯磨きして、歯垢を除去しようとしていると思います。ところが、こと口臭対策のためというなら、ただ歯磨きだけをしているのではダメです。
口臭対策としての歯磨きで大事なのは歯垢の量を減少させる事です。従って、歯垢が溜まりやすくなる歯間と歯周の歯垢をしっかり取らなければならないのです。
口内の洗浄剤も使用している人が多いかと思いますが、お勧めなのは歯間ブラシと糸楊子を使うことです。 確かに、歯自体を磨く歯磨き、マウスウォッシュ等でも口の中の菌数を減らせるのは確かです。一時的に口臭も減少しますが、あくまでも一時的に減少させているだけです。残念ながら歯垢中の嫌気性菌については、殺菌するに至りません。
そこで、歯の表面だけではなく、歯間と歯周の歯垢をしっかり取ることが大事になってくるのです。ズバリ、歯間と歯周の歯垢対策は、歯間ブラシと糸楊子が必要なのです。
歯の大きな隙間は、歯間ブラシも使い、小さい隙間は糸楊子を使いましょう。初めて歯間ブラシや糸楊子を使った場合、使用した歯間ブラシ、糸楊子が臭い事があるのですが、それこそ、歯垢の中で嫌気性菌が増加している証拠というわけです。
特に口臭予防のマウスケアは就寝前がポイントです。それは、唾液の分泌が減少する就寝中は、歯が一番無防備になるからです。